島嶼看護

第X章 活動の外部評価報告 

 

1.平成21年度の外部評価報告
 外部評価委員から以下の意見があった。
・本プログラムの目標は、生活者の視点での思考、協働連携の必要性の理解、ICTの活用能力であり、それが島嶼での実習では達成しやすいということである。島嶼における実習の価値を確認するためには、この実習方法でその目標が達せられているのかを、最終学年で評価する必要があるのではないか。
・評価におけるFGIの使用については、学生が自由に発言できる場とする必要があり注意を要する。また、学生個々の背景ごとの結果の比較、民泊効果なのか、宮古島効果なのかの整理が必要である。短期効果、長期効果についても調査をしてはどうか。
・宮古島実習と本島実習での学びの違いを明確に示してほしい。
・目的の一つが「生活者の視点」の理解であるので、住民の生活の場を実習場所として住民の生活を体験すると生活者の視点が学べるのではないか。
・宮古島での実習の特徴をより浮き彫りにしていくことで、今回宮古島で行っている実習の他の離島への適用可能部分を明確化できるのではないか。
・他地域への適応を考える際には、沖縄県の島嶼モデルごとに考えてはどうか。
 
2.平成22年度の外部評価報告
 本プログラムの最終年度である平成22年度の外部評価会議は、6人の委員の参加を得て、平成23年2月28日(土)に本学で行なわれた。前田事業推進責任者によるプログラム3年間の成果報告に続いて、以下のような評価および助言があった(資料5-1-1)。

*本プログラムの評価
・本プログラムへの評価については、大学が団結してプログラムに当たったので成果が上がった、看護で重視している「生活者の視点」を学ぶ得難い体験のできる実習が行なわれた、看護職の育成にいかせるプログラムであるとして、高い評価を得た。
*助言
・学生・教員・住民それぞれが学んだことをマトリックスにして示すことで、効果的な島嶼実習モデルが見えてくるのではないか。 
・本プログラムの成果である、地域特性の把握と「生活者の視点」で看護する方法を、他のどのような地域でも適用できるよう普遍化してほしい。
・今後のプログラム発展に反映させるためには、きめ細かな整理・分析を行なう必要がある。
・「看護の継続発展」は、県内だけでなく、全国、アジアへの展開についても言及
して良いのではないか。
・他地域での適用については、どのようにして宮古島のようなエネルギーのある条件をつくっていくのかについても入れた方が良い。

この評価をふまえて、報告書の作成および今後の展開を行なうこととなった。
 
     
     
     

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