島嶼看護

第U章 目的と実施計画 

 

第1節 平成20年度の目的と実施計画
1.目的
 本補助事業の本年度の主たる目的は、島嶼における臨地実習・演習のモデル開発に向けて学内外の実施体制を整備するとともに、平成21年度から実施する島嶼での実習を効果的なものにするために平成20年度宮古島で実施した臨地実習に関する評価を行うこと、ならびに現地スタッフの研修、学生の実習環境の整備など、人的・物理的実習環境を整備することである。そのため、モデル島(宮古島)に「宮古島実習推進委員会」、「宮古島実習指導連絡調整会議」を組織し、島嶼臨地実習コーディネーター及びボランティアコーディネーターを委嘱する。宮古島実習推進委員会は大学教員と共に島嶼実習・演習のモデル開発を行う。「宮古島実習指導連絡調整会議」は臨地実習指導に関する学習会やモデル開発に有用な情報を提供する。宮古島実習コーディネーターは大学教員と島嶼との連携を図る重要な役割を担うためその適切な人材の確保に努める。また、ボランティアコーディネーターは、島嶼が住民を学生教育に協力・参加するボランティア組織の推進者であり、その適切な人材の確保に努める。

2.実施計画
 平成20年度の実施計画は、上記の目的を達成するため以下の5項目とした。
1)学内の補助事業推進及び評価体制の確立と関連会議の実施
2)モデル島(宮古島)での臨地実習及び指導に関するこれまでの課題等の分析と次年度の実習及び指導計画の策定
3) 宮古島における補助事業推進のための体制の確立と現地スタッフの教育能力支援事業の実施
4)次年度の臨地実習及び指導計画に基づいた現地実習環境の整備
5)本年度の補助事業に関する報告会ならびに評価会議の開催

 

 

第2節 平成21年度の目的と実施計画
1.目的
 前年度は「島嶼臨地実習モデル」を開発し、その実施に向けて学内及びモデル島(宮古島)において実施体制を立ち上げた。本年度の主な目的は、以下の3項目とした。
1)6科目の臨地実習に本モデルを適用し展開するとともに、他島での応用可能性を探るため予備調査を行うこと。
2)臨地実習において、学生が島嶼で“生活者の視点”、“協働能力”、と“ICT活用”を効果的に学習できるように、立ち上げた実施体制(学内:「GP推進委員会」、「GP教員チーム」、「事務局GPチーム」、「シンポジウムワーキンググループ」;モデル島(宮古島):「ボランティアコーディネーター・実習コーディネーター」「宮古島実習推進委員会」、「宮古島実習連絡調整会議」、「宮古島住民ボランティア」)を十分機能させ、各組織の連携強化を図り、協力して臨地実習を推進すること。
3)学生、実習指導にあたる大学教員、モデル島の実習指導者、学生を側面から支援する各種住民ボランティアそれぞれに期待される成果の観点から、4者を評価すること。
なお、本補助事業の評価は、「自己点検評価会議」、及び外部委員を交えた「GP評価会議」で行なった。 

2.実施計画
 平成21年度の実施計画は上記の目的を達成するため、以下の8項目とした。
1)平成20年度活動成果について外部評価と全教職員対象のFD活動
2)臨地実習教育プログラムの推進
3)臨地実習教育プログラムの評価
4)宮古島実習指導チーム及びGP教員チームによる臨地実習に関する定期的検討会の開催
5)宮古島実習指導チームの教育指導能力向上のための研修会の開催
6)住民ボランティアによる学生の学習支援と教育環境の整備
7)学内GP関連会議・宮古島実習推進会議・宮古島実習連絡調整会議・コーディネーター会議・評価会議・報告会等の開催と広報
8)「島嶼臨地実習モデル」の他島での応用可能性のための予備調査

 

 

第3節 平成22年度の目的と実施計画
1.目的
 本補助事業において、平成20年度には島嶼臨地実習モデルを開発し、その実施に向けて、本学とモデル島(宮古島)でGP推進体制を整備し、臨地実習教育プログラムの実施のための教育環境を整備した(資料2-3-1)。平成21年度には、本モデルを適用した臨地実習教育プログラムを実施し、学生、臨地実習に関わる大学教員、モデル島の実習指導者、住民ボランティア4者の成果をそれぞれ評価した。最終年にあたる本年度は、臨地実習教育プログラムを展開しつつ、モデル島での本事業継続のための方略と他島での応用可能性の検討を中心に本補助事業の総合評価を行う。なお、本補助事業の評価は、「自己点検評価会議」、及び外部委員を交えた「GP外部評価会議」で行なう。

2.実施計画
平成22年度の実施計画は上記の目的を達成するため、以下の7項目とする。
1)平成21年度の本プログラム成果について外部評価と教育方法の改善
2)宮古病院と大学との共同による島嶼実習指導者研修プログラムの開発と実施・評価
3)学生の学習支援のための住民ボランティアの主体性の推進
4)学内GP関連会議・宮古島実習推進会議・宮古島実習連絡調整会議・コーディネーター会議・評価会議・報告会等の開催と広報
5)臨地実習教育プログラムの推進と評価
6)他島での本実習モデルの応用可能性の調査と検討
7)本舗助事業の総合評価と最終報告書の作成

 
     
     
     

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