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別科助産専攻

最終更新日:2023/06/30

別科助産専攻開設の趣旨

 沖縄県の新生児死亡率や周産期死亡率、死産率は全国平均と比較して高率であることから、本島内に2カ所の高度周産期医療を担うセンターが開設され、母子医療の改善が図られている。しかし、マンパワー不足に起因する問題が発生している。それは産婦人科医師の不足による公立病院産科の閉鎖や存続の危機、産科病院や診療所の助産師不足による助産及び母子へのケア提供不足の状況である。さらに多くの有人離島を抱える本県では、離島妊産婦へも必要な母子保健医療の提供が求められている。これまで本県の産科施設では正常・異常に関わらず妊産婦管理は医師が中心的役割を担っていたが、産婦人科医師の不足により、今後は正常な妊産婦褥婦の保健管理・助産には助産師の主体的参加が期待されている。

受け入れ方針

1.人の生命と健康に関心を持ち、沖縄県の母子保健医療・助産に貢献したいという意欲を持っている者

2.離島・過疎地域の母子保健医療に関心を持ち、助産師免許取得後は一定期間その地域の母子保健医療に従事する意欲のある者

3.主体的に学ぶ能力を有し、課題解決に向けて努力できる者

4.本学の教育方針に従い、規則を遵守し、学業に専念できる者

教育目標

①沖縄県の抱える母子保健の課題に応じ、母子の健康を守るとともに現状を改善する 能力を養う。

②ライフサイクル各期の女性に対し、母性保健の視点から健康の保持増進の援助ができる能力を養う。

③助産師として自律するとともに、他職種との連携やチームアプローチを通し、専門職業人としての沖縄県の母子保健医療に貢献できる能力を養う。

④科学的根拠に基づいた助産ケアが提供できるよう自らを教育できる能力を養う。