大学案内

学長挨拶

最終更新日:2019/06/21

沖縄県立看護大学は1999年に1学部1学科で出発し、現在は看護学部の他、保健看護学研究科博士前期課程・後期課程と、別科助産専攻が設置されています。

学部教育では看護のジェネラリスト、大学院博士前期課程では高度実践看護者(専門看護師やナースプラクティッショナー)など専門看護分野のスペシャリストや実践現場でのリーダー、看護管理者、看護教育者、博士後期課程では看護学分野における教育研究者、別科助産専攻では助産師を育成しています。全在籍者数が400名足らずの小さな大学ですが、看護分野における多様な人材育成に取り組んでいます。

沖縄県は日本の最南端に位置しアジアに開かれた離島県という地理的特性から、様々な文化や人々と接し交流する中で多様性を受け入れ、他者と協調・共生しつつ独自の地域文化を育んできました。 先の大戦では地上戦を経験し、多くの命と文化遺産を失いました。 看護教育に関しても戦前あった看護学校は戦禍によって消失し、終戦翌年に設置された病院附属の3つの看護学校から新たに始まりました。沖縄県立看護大学は大学での看護教育を求める社会的な動きに加えて、先輩諸姉の強い願いが後押しとなって設立されました。 過去の歴史の積み重ねの上に現在があり、現在の歩みの先に未来が拓かれることを心にとめて歩みを進めていきたいと思っています。

現代社会の変化はめまぐるしく、日本全体が直面する少子高齢社会は待ったなしに目前に迫っています。 これまで看護職の多くは病院などの医療機関で健康回復への支援をしてきましたが、その活動は地域や保健医療福祉の様々な場に広がってきています。 卒業後、どのような活動の場であっても、看護の視点から生活者としての対象者を見つめることができ、必要な看護を考え提供していけるよう、本学では、開学当初より保健師および看護師の統合カリキュラムを導入しています。 現在は、ある特定の職種だけで人々の健康上の課題に取り組むことは難しくなっており、今後ますます、多職種間の協働・連携が必要になってきます。

学部、大学院、別科での教育を通して、看護職としてのアイデンティティーの確立・深化と共に、多職種と協働・連携する力を育んでいきます。 本学では大学院生のほとんどが実践現場で働きながら学んでいます。多くの離島がありますので、離島で仕事をしながらでも大学院で学べるよう、ICTを活用した遠隔教育の環境整備を進めています。 また、助産師不足の解消のために設置された別科助産専攻の修了生も120名を超しましたが、助産師不足の解消には至っていません。 量の確保と共に、沖縄県の母子保健の課題解決を担う助産師の育成に取り組んでいきます。大学の資源を活用した地域の看護職者の継続教育を含め、本学の使命である看護の人材育成を通して人々の健康と福祉に貢献するために、教職員、学生、地域社会、行政と目的を共有し、よりよい大学づくりを目指します。

 

沖縄県立看護大学
学長 嘉手苅英子