島嶼看護

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資料7:4) 復命書

復 命 書

 平成21年2月1日から平成21年2月5日まで、学術交流基盤調査のためグアム、サイパン、テニアンに出張したところ、その成果は下記のとおりであったので復命します。
平成21年2月16日

沖縄県立看護大学講師 山城 五月

沖縄県立看護大学学長 野口 美和子殿

1.期間  :平成21年2月1日〜2月5日(5日間)
2.場所  :グアム、サイパン、テニアン
3.訪問先 :別紙1参照
4.面談者 :別紙1参照
5.成果  :

看護学部のカリキュラム(プログラムの内容や単位など)や看護教育の現状と課題などについて、看護学部長より情報を得ることができた。また講義室や看護演習室、コンピュータ室を見学し、教育施設の設備や機材を知ることができた。グアム大学には、英語を第2外国語とする外国人留学生が多いことから、語学研修の可能性もあることがわかった。
グアム3か所、サイパン1か所、テニアン1か所の医療施設を視察し、施設の設備、医療従事者の就業状況、救急医療体制について情報収集できた。また医療情報システムとしてテレビ会議システムを導入していることや、テレメディスンの現状も知ることができた。健康問題としては、糖尿病が多く、糖尿病性腎症から透析患者が多いことがわかった。また、結核患者のスクリーニングや治療、乳幼児の予防接種など感染症対策の実際や、母子保健については母子保健指標のひとつである乳児死亡率がアメリカ本国より2倍も高いことから出産施設の不備、周産期ケアの限界などとの関連性を示唆する現状も知ることができた。
グアム、サイパン、テニアンという大・中・小の島を同じ期間に訪問することができ、各島の文化的特徴ならびに医療の現状を比較し見ることができた。離島という地理的条件からみられる教育の格差、医療の格差を目の当たりにすることができた。
グアム、サイパン、テニアンにおける看護職の育成や看護職の継続教育など、グアム大学看護学部が中心になって担っており、グアム、サイパン、テニアンの医療施設への看護職の供給の源になっていた。これらのことより近い将来グアム大学看護学部と学術交流を進めていくことで、島嶼看護における特化した看護職の育成や継続教育、島嶼に関する保健看護研究など、交流を通じて得られる意義は大きいと考える。

6.懸案事項:本研修の成果に関しては、国際交流室運営委員会に報告を行うこととする。

 

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