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プログラムの概要

包括的専門看護師養成プログラムの概要

 本プログラムの理念は、本学の使命「小さな離島や僻地であっても県民の期待に応える質の高い看護職を育てること」の実現である。
本プログラムの目的は、保健医療福祉専門職の乏しい島しょ地域で求められる役割が発揮できる「包括的専門看護師」の養成をすることである。島しょ地域ではこどもから高齢者まで、健康の保持増進から看取りまであらゆる住民の健康ニーズに包括的に対応できる高度看護専門職者が求められる。また、生活環境や文化を含め、“日常”の看護実践から島外入院や災害時などの“非日常”の看護実践まで、限局された専門職と住民が協働で健康を守る島しょ型保健医療支援体制の創造と調整などの多機能な役割機能が必要である。
従って、島しょ地域では、分野別専門看護師では補えないプライマリー・ヘルス・ケアに卓越した包括的専門看護師が必要であり、その養成をすることにより看護の役割機能の拡大がみいだせる。

本プログラムの必要性

 現在、高度看護専門職者の教育は、専門看護師の教育課程の強化や特定看護師(仮称)など看護の役割拡大も検討されている。しかし、それらは都市部の病院等を想定した役割拡大の議論であり、島しょ地域をはじめ、僻地や遠隔地など医療貧困地域での高度看護専門職者の教育を網羅しているとは言い難い。
本学においては、GP終了後「島しょ保健看護」の領域を新設し教育を継続している。しかし、それは、島しょ地域を軸とした専門看護師養成のカリキュラムになっていない。
これまでの本学の島しょ看護教育及び専門看護師養成の取り組み実績を生かしつつ、実質的なものにするために、島しょ地域で実践する高度看護専門職者を養成する教育プログラムを開発する必要がある。


人材育成に対する取組実績

 本学は、開学時から「島しょ保健看護」の科目を立ち上げ、島々の過去の看護実践や研究を基盤に学部での教育を推進してきた。平成16年度大学院開設後は、島しょの保健看護についての研究が大学院でも取り組まれるようになった。これまで博士前期課程38名、後期課程7名が修了し、島しょの保健看護に関する研究テーマは、博士前期課程9名、博士後期課程3名であった。
平成20年度から3年間、学部GP「島嶼環境を活かして学ぶ保健看護の教育実践」に、大学院GP「島嶼看護の高度実践指導者の育成」に組織的に取り組んできた。GP終了後も学部ではGPで開発された「島しょ臨地実習」モデル、大学院では「島しょ保健看護」の領域を博士前期・後期課程に新設し、教育を継続している。
並行して4分野(慢性看護、がん看護、老年看護、精神看護)の専門看護師を養成し、修了者には専門看護師試験に向けての指導を継続している。


専門的看護師・薬剤師等医療人材育成プログラム公開資料

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